自分の値段は、自分で決めろ

うちは最近、外注さんに支えられて映像を作ることが多い。編集する人、カメラを回す人、コーディングをする人。いろんなプロの手を借りて、ひとつの仕事が形になっている。
金額は、こちらから提示することが多い。でも、本音を言う。
——まずは、そっちから金額を出してこいよ。
いつもそう思っている。
「自分で決める」のは、責任を持つということ
こちらが金額を提示すると、受け取ったあとに、少し不満そうな顔をする人がいる。「本当はもっと欲しかった」という顔だ。
だったら、最初から自分で言えばいい。
なぜ自分の価値を自分で決めるのか。それは、自分の仕事に責任を持つためだ。
他所より高いなら、高いなりの理由がきっとある。その理由を、私はちゃんと説明してほしい。聞かせてほしい。そして、それで私を納得させてほしい。
納得させられたら、喜んでその金額を払う。でも、納得させられなければ——その案件は、別の人に頼む。
冷たいと思うだろうか。でも、これが現実だ。
オペレーターは、死ぬほどいる
はっきり言っておく。
編集ができる人、カメラを回せる人、コードを書ける人。そういう「オペレーター」は、この世の中に山ほどいる。死ぬほどいる。
技術があるだけでは、埋もれる。本当に、埋もれる。
自分の値段を自分で言えない人は、いつまでも他人に値段を決められ続ける。決められた金額に、心の中で不満を抱えながら、それでも受ける。その繰り返しの先に、何が残るだろう。
私は、外注さんがそうなっていくのを、見たくない。
私だって、値段がつけられなかった
偉そうに書いているが、私だって最初から自分の値段を決められたわけじゃない。
むしろ逆だ。長いあいだ、私は自分の仕事に値段をつけられなかった。
自信がなかったからだ。そして、責任を負いたくなかったからだ。高い金額を提示して、その分の責任を背負うのが、怖かった。
変わったのは、法人化してからだ。
会社にすると、否応なしにお金が出ていく。家賃、機材、人。黙っていても、毎月、確実に出ていく。その現実を目の当たりにしたとき、思った。
——これ、ちゃんと値段をつけて稼がないと、この会社は存在し続けられない。
怖さが、覚悟に変わった瞬間だった。志とか情熱とか、そんな綺麗なものじゃない。出ていくお金の現実が、私に値段をつけることを教えた。
だから、言いたい
仕事を創る人は、圧倒的に少ない。オペレーターは山ほどいても、自分で仕事を生み出せる人は、ほんの一握りだ。
そして私は知っている。うちに関わってくれている外注さんたちは、みんな、すごい。本当にすごい腕を持っている。
だから、自信を持ってほしい。
その腕に、その仕事に、自分でちゃんと値段をつけてほしい。他人に決められるんじゃなくて、自分で決めてほしい。それだけの価値が、あなたには間違いなくあるんだから。
自分の値段は、自分で決めろ。
それは突き放しじゃない。あなたを信じているからこそ、言うんだ。
メガホンズ合同会社は、広島県福山市で映像制作・企画を手がけています。「会いに行く映像制作」を合言葉に、人と人をつなぐ、つくる。