近くを通ったので、顔を出しました

地方で仕事をしていて、いいなと思うことがある。
人に直接会う機会を、作ろうと思えば、いくらでも作れることだ。
「近く通ったので、顔見せに来ました」
地方は車社会だ。だから、こういうことが自然にできる。
「近くを通ったので、ちょっと顔を見に来ました」
アポイントもない。用件もない。ただ、寄っただけ。それが成立する距離感の中に、私たちは住んでいる。
そして少しだけ、話をする。最近、商売の様子はどうですか。何か困っていることはありませんか。
私は、この時間をとても意識的に作っている。
ゴールを、仕事に持っていかない
営業といえば、営業なのだと思う。でも、ひとつだけ決めていることがある。
話のゴールを、強引に映像制作やホームページ制作に持っていかない。
困りごとを聞いても、そこから無理やり「じゃあ動画を作りましょう」とは言わない。
だって、その人の困りごとを解決する方法は、映像だけではないからだ。誰かを紹介して人と人を繋ぐことが解決になるかもしれない。あるいは、ただ話を聞いてもらうだけで、その人の頭の中が整理されることもある。
それで、いい。その日はそれで終わってもいい。
私が置いていきたいのは、印象だけ
では、何のために会いに行くのか。
私が置いていきたいのは、たったひとつの印象だ。
——私は、いつでもそばにいますよ。
それだけでいい。
個人でも企業でも、困りごとというのは必ず起きる。そのとき、一番最初に電話をかけてもらえる人になりたい。頭の中の連絡先リストの、一番上に置いてもらいたい。
考えているのは、本当にそれだけだ。
商売とは、困りごとを解決すること
そもそも商売というのは、困っていることをお金を払って解決してもらう、というのが基本だと思っている。
だとすれば、まず知らなければいけないのは「その人が何に困っているか」だ。それを知らずに、こちらの商品を売り込んでも仕方がない。
そして困りごとをたくさん抱えて、一人では処理しきれなくなったとき、人は組織を作る。会社が大きくなるというのは、たぶんそういうことなのだと思う。
結局、アナログなんだ
効率だけを考えれば、こんなやり方は非効率かもしれない。用件もないのに車を走らせて、仕事の話もせずに帰ってくる。数字にはならない。
でも私たちは、「アナログとデジタルを融合させて、人と人をつなぐ」ことを理念に掲げている会社だ。
デジタルは、あくまで手段でしかない。最後に人の心を動かすのは、直接会って、顔を見て、話をした時間のほうだ。それを信じているから、今日も車を走らせている。
近くを通ったら、また顔を出します。困りごとがあれば、いつでも呼んでください。
メガホンズ合同会社は、広島県福山市で映像制作・企画を手がけています。「会いに行く映像制作」を合言葉に、人と人をつなぐ、つくる。