センスは、経験でしか身につかない

デザインやディレクションの「センス」について、意識したことはあるだろうか。
今日は、この感覚の話をしたい。特に、これからうちと一緒に仕事をしてくれる人に、読んでほしい。
センスとは、こういう部分だ
センスというと、なんだか漠然としている。でも、具体的にはこういうことだ。
デザインなら——基準になるいいデザインから、どこを盗んで、どう自分のものに反映させるか。フォントの選び方。行間の取り方。
動画なら——人物が喋っている「間」を、どのくらい持たせるか。どの映像を、どのタイミングで見せるか。
こういう、言葉にしにくい細かい判断の積み重ね。これが、センスだ。
センスは、経験でしか身につかない
はっきり言う。これらは、ほんまに経験でしかない。
だから、経験の浅い人と仕事をすると、どうしても細かい部分をものすごく突っ込むことになる。「ここの間、もう少し」「このフォントじゃない」「行間が詰まりすぎ」——正直、お互いにしんどい。
逆に言えば、この感覚がすでに身についている人には、安心して仕事を頼める。細かく言わなくても伝わる。こっちが、圧倒的に楽なのだ。
だから私は、センスのある人と組みたい。これは本音だ。
どうやって、センスを鍛えるか
じゃあ、そのセンスはどうやって身につけるのか。私が思う方法は、二つだ。
ひとつ。とにかく、言われまくって、素直に反映する。
散々ダメ出しをされて、言われた通りに直す。すると——最初に自分がデザインしたものより、はるかに良くなっていることが、本当に多い。この「直したら良くなった」という経験を、とにかく積みまくること。ここで大事なのは、素直さだ。ふてくされたら、その経験は身につかない。
ふたつ。いいものを、作り手の目線で見て生きる。
周りが「いい」という作品、街で見かけたチラシ。それをただ眺めるんじゃなくて、デザイナーの目線、ディレクターの目線で見る。「自分ならここをこうする」と、考えながら生きる。日常のすべてが、教材になる。
この二つをずっと続けて、5年。それだけやれば、それなりのものが作れるようになる。逆に言えば、5年は本気でやらないといけない、ということでもある。
正直に言うと
正直な話をする。
世の中にデザイナーやディレクターはたくさんいる。でも、自分でやった方が良いものになる、と感じてしまうことが、ちょくちょくある。
それでも、私は人に依頼する。全部を自分でやるのは、しんどいからだ。そして何より、信頼して任せられる人が育ってくれることが、会社にとっても、その人にとっても、一番いいと思っているからだ。
だから、これは突き放しではない。期待しているからこそ、言いたい。
だから、こうしてほしい
必死に、良いものを見て、学んでほしい。
そして、ダメ出しをされても、へこたれず、ふてくされず、素直になってほしい。
その素直さの先に、センスは必ず身についていく。時間はかかる。でも、間違いなく積み上がっていく。
一緒に、いいものを作りましょう。
メガホンズ合同会社は、広島県福山市で映像制作・企画を手がけています。「会いに行く映像制作」を合言葉に、人と人をつなぐ、つくる。